ヒービー＆ザ・ジービーズによるレトロの再定義
ロサンゼルスのヤシの木が並ぶ通りに囲まれたヒービー・アンド・ザ・ジービーズは、単なる音楽界の勢力ではなく、西海岸のクールさを伝える存在として登場しました。
夢が作られる街で、メロディーとリズムを生み出すデュオ、カリー・ポンテスとスブロ・ポンテスは、LA の豊かな文化遺産を、自分たちのスタイルのあらゆるコードとステッチに融合させています。これまでにも彼らに出会ったことがあるかもしれませんが、それは彼らが私たちの良き友人だからです。
私たちは二人と話をして近況を報告し合うために、海を渡って西海岸に向かうことにしました。
お二人とも、読者に自己紹介をして、ご自身がどんな人で、何をしているのかを少し教えていただけますか?
K: 私はヒービー&ザ・ジービーズのベーシスト、カリー・ポンテスです。パンデミックによるロックダウン中にベースを始めました。ずっと音楽が好きで、楽器を弾きたいと思っていたのですが、ちょうどいいタイミングでうまくいって、夢中になりました。私は写真家でもあり、過去の写真や映画から常に色や質感を追い求めています。主に、30年代の粒子の粗い高コントラストの白黒写真や、60年代の異世界の色彩からインスピレーションを受けています。これは私のファッションスタイルにも影響を与えています。
S: 私は Subro です。幼い頃から音楽に夢中になり、レコードを聴きながら独学でギターの弾き方を学び、すっかり音楽の虜になってしまいました。音楽、フットボール、ビンテージ ギターが私の関心事です。12 歳くらいからバンドを始めました。オアシス、ブラー、リバティーンズなどに夢中でした。60 年代のビートルズ、キンクス、フーなどのバンドも大好きでした。一緒に演奏していたバンドや演奏していた会場のおかげで、モッズ シーンにのめり込み、それが私のスタイルを形作りました。
あなたたち二人が60年代ファッションの世界に引き込まれたのはなぜなのか、不思議でなりません。LAに住んでいると、探索されるのを待っている歴史の宝庫がすぐそばにあると思います。最初にあなたたち二人を惹きつけたものは何ですか?
K: 私たち二人を代表して言えるのは、60 年代の映画を観たり、バンドの写真を見たりしたことが、私たちの中に何か刺激を与えたということだと思います。
私たちにとっては、60 年代ファッションの時代を超えた側面が重要です。その一部は少し奇抜すぎることもあり、私たちはより控えめな側面に傾いています。
60 年代の LA は、さまざまなスタイルや影響が混在するるつぼでした。一方では、この街とエンターテインメント産業との結びつきから、映画にインスピレーションを受けた、洗練された洗練されたスタイルが台頭し、女性はシックなカクテル ドレスを、男性はハリウッドのスターを彷彿とさせる仕立てのスーツを身につけました。しかし、華やかさと魅力のなか、ヒッピー ムーブメントの出現により、ゆったりとしたボヘミアンな美的感覚が生まれ、流れるような生地、サイケデリックなプリント、フリンジのアクセントが特徴的でした。さらに、サーフ カルチャーの影響がファッション シーンに浸透し、ボード ショーツ、アロハ シャツ、カジュアルなカリフォルニアなど、ビーチ風の服装が流行しました。
LA での生活は、この象徴的な時代のスタイルの解釈にどのような影響を与えていますか?
K: 私はロサンゼルスの中心部から (渋滞がなければ) わずか 30 分の南カリフォルニアで生まれ育ちました。とはいえ、この街が私に与えた影響は古いハリウッド ファッションだけだと思います。40 年代や 50 年代のハリウッド スターの華やかさが大好きです。最近は、最近のロサンゼルス ファッションにはあまり我慢できません。スブロは数年前にここに引っ越してきたばかりですが、すでに自分のスタイルを確立しています。
Heebie and the Jeebies のミュージシャンとして、あなたのスタイル感覚はステージでの存在感やパフォーマンス スタイルとどのように交差していますか?
K: 幸いなことに、私たちは普段着るような服を着ています。決め手は、普段のスタイルをどれだけドレスアップするかです。私たちは通常、暗い色を着ますが、少し色を添えることもあります (私の場合は赤いベレー帽、スブロの場合はソーホー スカーフ)。私の「ユニフォーム」は、黒のモックネックまたはタートルネックと黒のスカートです。
S: 基本的には Kalie が言った通りです。普段は普段着を着ていますが、ライブや写真のアイデアに応じて、フレッド ペリー、ジーンズ、アディダスのトレーナーから 3 つボタンのスーツまで、どの程度カジュアルにするか、またはドレッシーにするかを決めます。
あなた方二人に共感する、お気に入りの 60 年代のファッション アイコンや影響を受けたものについて教えていただけますか?
K: スブロの最大のファッション アイコンは間違いなくマイケル ケインです。私たちはどちらも、60 年代のスパイ映画に出てくるようなファッションに少し傾いていると思います。60 年代以外では、ガイ リッチーの映画に出てくる悪党が私たちの最大のインスピレーションです。私にとっての特定のファッション アイコンは、オードリー ヘプバーンとアンナ カリーナです。
ケイリーさん、60 年代のファッションのどんな要素が特にインスピレーションを与えてくれると思いますか?
K: Aラインのドレスやすっきりとしたタートルネックなど、形やシルエットが多めです。それに、みんなが変わった帽子をかぶっていた時代でもありました。私は帽子が大好きなんです。当時はすべてがフィルムで撮影されていたので、ファッションはいつもより魅力的に見えました。
Subroさん、60年代のファッションに対するあなたの認識はKalieさんとどう違いますか？また、その力学はあなたのバンドの美学にどのような影響を与えていますか？
私はいつも、スマートだけど控えめなスタイルが好きでした。ジョージ・ハリスンやマイケル・ケインのような人たちが、私が服に興味を持つきっかけになったし、タートルネック、ブレザー、ブーツといったカジュアルだけどドレッシーなスタイルが大好きです。
ファッションと音楽という共通の興味を持つカップルとして、統一感のあるイメージを保ちながら、どのように個々のスタイルを融合させているのでしょうか?
K: 幸運なことに、私たちは同じ服装をしているので、準備をして結局同じ服を着ることになったことが何度もあります。たいていは黒のタートルネック、黒のデニムジャケット、ギリシャの漁師帽です。
ステージ上でもステージ外でも、あなたの特徴的な 60 年代風の衣装にスカーフをどのように取り入れていますか?
K: 私はネッカチーフを巻くのが大好きで、いつも Soho のネッカチーフを服装に取り入れています。特に首が見えるトップスを着ているときは、スカーフを巻く絶好の機会です。私はほとんどいつも黒を着ているので、スカーフは服装に少し色を添えてくれます。
S: 私は色彩があまり好きではなく、ワードローブの 95% は黒とグレーなので、スカーフは色彩と模様を添えてシンプルな服装をもっと面白く見せてくれるのに最適です。
衣服やアクセサリーだけでなく、60 年代のファッションの要素を日常生活にどのように取り入れていますか?
K: 私の写真のスタイルですね。特にバンドの写真では、時代を超えた雰囲気を常に捉えようとしています。
S: 私はいつもヴィンテージ品を探しています。ロマンチシズムと過去とのつながりを感じるためという理由もありますが、当時は物が「使い捨て」ではなく、長持ちするように作られていたからです。最近、ヴィンテージのカミソリにはまって、50年代と60年代のものを何本か購入しました。非常によくできており、60年以上も前のものにもかかわらず、私が試したどの現代のものよりも性能が優れていることでそれが証明されました。人々がきれいに剃ることを誇りにしていた時代の歴史を持つものを使って剃るのは特別なことです。
私はビンテージギターに異常なほど執着していて、私のギターとアンプはすべて 60 年代のものです。
60 年代のファッションに興味があるけれど、どこから始めたらいいかわからない人に、お二人はどんなアドバイスをしますか?
K: 当時のポップカルチャーに浸り、映画を観て、音楽を聴き、当時のトップモデルを見つけて、ファッションのどの部分が本当に印象に残るかを探ってみるのがいいと思います。独自のスタイルを確立するには、通常、複数の服装に合わせられる、いくつかのステートメントピースを選ぶのが最も簡単です。
S: 60 年代の映画、ビデオ、写真をたくさん見て、そのスタイルのどこに興味があるのかを考え、本物らしくてよくできたものを探すようにするといいと思います。特定の時代を風刺したような服を提供する「レトロ」ブランドはたくさんありますが、私にはいつも少し奇妙に感じます。
今後、ヒービー・アンド・ザ・ジービーズからはどんなエキサイティングなプロジェクトが期待できますか?
K: 今のところは、できるだけ頻繁に演奏することに集中しています。たくさんの曲を制作中なので、外に出て演奏したいです。私はいつもバンドに写真撮影をもっとするようにせがんでいるので、これからたくさんの写真が撮れると思います。
60 年代ファッションの世界を巡る Kalie と Subro の旅は、さまざまな影響と個人的な経験の織り成す豊かな織りに深く根ざしていることは明らかです。
ヴィンテージの美学に対する深い尊敬から、個々のスタイルの巧みな融合まで、この象徴的な時代に対する彼らの献身は、彼らの芸術的努力全体に響き渡っています。
音楽とファッションの世界で活躍するヒービー・アンド・ザ・ジービーズの今後のプロジェクトに、私たちは心待ちにしています。新しい楽曲の創作であれ、魅力的なビジュアルのキュレーションであれ、このダイナミックなデュオがレトロリバイバルの世界に永続的な影響を与えることは間違いありません。さよならを告げる時も、ヒービー・アンド・ザ・ジービーズのビートやスタイルにインスピレーションを受け続け、彼らの輝かしい旅の次の章を心待ちにしましょう。
